喪中ハガキが届きます。
お悔やみの言葉が見つからないのです。
でも、電話をかけます。
何度も何度も聞いてきた声。
言葉が詰まる私を気遣い、
少し高い声で、元気に振る舞い、
その時のことを伝えて下さいます。
悔いのない最期を看取れた事を、
どんな言葉を重ねても、
きっと全てを語れない。
でも、だからこそ短い言葉で、
残されたご自身を奮い立たせるように、
「私は大丈夫。」と。
最期のお別れが言えなかった事の寂しさよりも、
喪中ハガキが語るご遺族の思いを慮って、
寂しさを紛らわせる、
厳しい寒さの師走です。
